石川の絶景スポット決定版!能登半島・金沢・加賀の美しい景色を徹底紹介

石川県は、日本海の荒々しい波が作り出した断崖絶壁から、霊峰白山の雄大な山岳景観、そして加賀百万石の歴史が息づく城下町まで、驚くほど多彩な絶景に出会える場所です。
能登半島の先端に立てば、地平線まで続く青い海と空のコントラストに心を奪われます。金沢の兼六園では、四季それぞれに異なる日本庭園の美しさを堪能できます。山間部の渓谷では、エメラルドグリーンの清流と紅葉の共演が待っています。
この記事では、石川県の絶景スポットを地域別・季節別に徹底解説します。

この記事でわかること
- 石川県の絶景スポットを地域別・季節別に把握できる
- 各スポットへのアクセス方法と撮影のベストタイミングがわかる
- 写真映えする撮影テクニックと必要な装備がわかる
Contents
石川は日本海と山々が織りなす絶景の宝庫

石川県は、細長い形状の中に海・山・平野が凝縮された、景観の多様性が魅力のエリアです。
北部の能登半島は日本海に突き出し、外浦側では断崖絶壁と荒波が作り出すダイナミックな景観、内浦側では穏やかな湾と漁村の風情を楽しめます。
中部の金沢は、加賀百万石の城下町として栄えた歴史が今も残り、日本三名園のひとつ兼六園をはじめとした庭園美や茶屋街の風情ある町並みが魅力。
南部の加賀地方には、霊峰白山から流れ出る手取川が作り出した渓谷美や、山代・山中・片山津の温泉郷が点在しています。
さらに石川県は四季がはっきりしており、同じ場所でも訪れる季節によってまったく異なる表情を見せてくれます。春の桜、夏の青い海、秋の紅葉、冬の雪景色。何度訪れても新しい発見がある、それが石川の絶景スポットの大きな魅力です。
この記事では、そんな石川県の絶景を余すことなくご紹介します。アクセス情報や撮影のコツまで詳しく解説しているので、ぜひ旅の計画にお役立てください。
石川の絶景を地域別に分類
石川県は日本海に面した細長い形状で、能登半島から加賀平野まで変化に富んだ地形が特徴です。
海沿いの断崖絶壁から山間の渓谷、城下町の歴史的景観まで、エリアごとに異なる表情を見せてくれます。
ここでは、石川の絶景スポットを地域別に整理してご紹介します。
訪れたい場所を効率よく巡るための参考にしてみてください。
能登半島・外浦エリアの絶景

能登半島の日本海側に位置する外浦エリアは、荒々しい波が作り出した断崖や奇岩が連なる景勝地です。
夕陽が沈む時間帯は特に美しく、海と空が赤く染まる光景は息をのむほど。
冬の厳しい波しぶきと夏の穏やかな海面とで、訪れる季節によって全く違った表情を楽しめますよ。
絶景スポット名 | 特徴 | 見どころ時期 | アクセス目安 |
---|---|---|---|
白米千枚田 | 海に面して広がる棚田の景観 | 日の出・夕暮れ、冬季のイルミネーション | 輪島市街から車で約20分 |
禄剛崎灯台 | 能登半島最先端の岬と白亜の灯台 | 朝日・夕陽、春〜秋の晴天日 | 珠洲市街から車で約30分 |
曽々木海岸 | 奇岩と断崖が連なるダイナミックな景観 | 夕暮れ時、冬の荒波 | 輪島市街から車で約15分 |
巌門 | 波の浸食で生まれた天然の洞門 | 干潮時、晴天の午前中 | 志賀町富来から車で約10分 |
ヤセの断崖 | 断崖絶壁と松本清張作品で知られる景勝地 | 晴天時の日中、夕暮れ | 志賀町富来から車で約5分 |
増穂浦海岸 | 縁起の良い「貝寄せの浜」として有名 | 夕陽の時間帯、夏の海水浴シーズン | 志賀町富来市街すぐ |
能登半島・内浦・湾側の絶景

能登半島の富山湾側に位置する内浦エリアは、外浦とは対照的に穏やかな海と入り組んだ海岸線が特徴です。
七尾湾をはじめとする内湾には、波静かな港町の風景が広がります。
漁村の暮らしや伝統的な景観を楽しめるスポットが点在し、のんびりとした時間を過ごせますよ。
絶景スポット名 | 特徴 | 見どころ時期 | アクセス目安 |
---|---|---|---|
見附島(軍艦島) | 海にそびえる巨大な岩島 | 朝日の時間帯、潮が引いた干潮時 | 珠洲市街から車で約15分 |
能登島大橋 | 七尾湾にかかる全長1,050mの橋 | 晴天日の日中、夕暮れ時 | 七尾市街から車で約20分 |
ツインブリッジのと | 能登島と中能登を結ぶ2つの橋 | 夕陽の時間帯、橋上からの眺望 | 七尾市街から車で約30分 |
恋路海岸 | 悲恋伝説の残るロマンチックな海岸 | 夕暮れ時、初夏〜秋の晴天日 | 能登町宇出津から車で約15分 |
花嫁のれん館周辺 | 七尾の伝統文化を感じる町並み | 通年、町歩きに最適 | JR七尾駅から徒歩10分 |
和倉温泉街 | 海沿いの温泉街と七尾湾の景観 | 夕暮れ時、温泉街の散策 | JR和倉温泉駅から徒歩すぐ |
加賀・山沿い・内陸エリアの絶景

加賀地方の山間部には、白山連峰の雄大な山岳景観や美しい渓谷が広がります。
手取川が作り出した渓谷美や、霊峰白山の神秘的な姿は、石川の自然を代表する景観です。
紅葉の季節は特に美しく、山々が赤や黄色に染まる光景は圧巻ですよ。
絶景スポット名 | 特徴 | 見どころ時期 | アクセス目安 |
---|---|---|---|
白山白川郷ホワイトロード | 白山の山岳景観を楽しめる有料道路 | 紅葉シーズン(10月中旬〜下旬) | 白山市街から車で約60分 |
手取峡谷 | エメラルドグリーンの渓流と断崖 | 新緑の5月、紅葉の11月 | 白山市街から車で約40分 |
綿ヶ滝 | 落差32mの優美な滝 | 新緑・紅葉シーズン、雪解け後 | 白山市街から車で約50分 |
那谷寺 | 奇岩遊仙境と紅葉の名所 | 秋の紅葉シーズン(11月中旬) | JR加賀温泉駅から車で約20分 |
鶴仙渓 | 渓谷に架かる三つの橋と遊歩道 | 新緑の5月、紅葉の11月 | JR加賀温泉駅から車で約30分 |
ふれあい昆虫館周辺 | 里山の自然景観 | 春〜秋、自然観察に最適 | 白山市街から車で約20分 |
金沢・城下町周辺の絶景スポット

加賀百万石の城下町として栄えた金沢には、歴史と文化が織りなす独特の景観があります。
日本三名園のひとつ兼六園をはじめ、茶屋街の風情ある町並みや金沢城の優美な姿など、人の手で作り上げられた美しさを堪能できます。
四季折々に表情を変える庭園美は、何度訪れても新しい発見がありますよ。
絶景スポット名 | 特徴 | 見どころ時期 | アクセス目安 |
---|---|---|---|
兼六園 | 日本三名園の筆頭格、四季の庭園美 | 桜の4月、雪吊りの冬、紅葉の11月 | JR金沢駅からバス約20分 |
金沢城公園 | 白漆喰の美しい城郭建築 | 桜の季節、新緑の初夏、紅葉の秋 | JR金沢駅からバス約10分 |
ひがし茶屋街 | 江戸時代から続く茶屋街の町並み | 通年、夜間のライトアップ時 | JR金沢駅からバス約10分 |
主計町茶屋街 | 浅野川沿いの風情ある茶屋街 | 夕暮れの行灯が灯る時間帯 | JR金沢駅からバス約10分 |
卯辰山見晴らし台 | 金沢市街を一望できる展望台 | 夜景、晴天日の日中 | 金沢市街から車で約15分 |
浅野川大橋周辺 | 川と茶屋街が織りなす景観 | 桜の季節、夕暮れ時 | JR金沢駅からバス約10分 |
四季ごとの石川の絶景と見どころ
石川県は四季がはっきりしており、訪れる季節によってまったく異なる表情を楽しめます。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色。それぞれの季節にしか出会えない景色があるのも、石川の大きな魅力です。
ここでは、季節ごとのおすすめ絶景スポットをご紹介します。
春の絶景
春の石川は桜前線とともに訪れる華やかな季節です。
兼六園の桜や金沢城の花見は多くの人で賑わいますが、能登の海沿いにも美しい桜のスポットが点在します。
雪解けとともに新緑が芽吹き、自然全体が生命力にあふれる時期ですよ。
絶景スポット名 | 春の見どころ | ベストタイミング | 注意点 |
---|---|---|---|
兼六園 | 約420本の桜が咲き誇る | 4月上旬〜中旬、早朝の静寂な時間帯 | 混雑するため開園直後がおすすめ |
金沢城公園 | 城郭と桜のコントラスト | 4月上旬〜中旬、夜桜ライトアップ | 週末は駐車場が混雑 |
能登さくら駅 | のと鉄道と桜並木の共演 | 4月中旬、列車の時刻に合わせて | 列車の本数が少ないため時刻確認必須 |
手取峡谷 | 雪解けの渓流と新緑 | 4月下旬〜5月上旬 | 遊歩道は雪解け後の整備状況を確認 |
浅野川沿い | 川沿いの桜並木と茶屋街 | 4月上旬〜中旬、夕暮れ時 | 人気の撮影スポットのため混雑 |
鶴仙渓 | 新緑の渓谷美 | 5月上旬〜中旬 | 遊歩道は歩きやすい靴で |
夏の絶景
夏の石川は海の絶景が輝く季節です。
能登半島の海水浴場は透明度が高く、晴天の日は海の青さが際立ちます。
日差しが強い分、朝夕の柔らかい光の時間帯が撮影にも観賞にも最適ですよ。
絶景スポット名 | 夏の見どころ | ベストタイミング | 注意点 |
---|---|---|---|
千里浜なぎさドライブウェイ | 日本唯一の砂浜ドライブと夕陽 | 夕暮れ時、晴天の日 | 波の高い日は通行止めになる場合あり |
見附島 | 青い海と軍艦島のコントラスト | 早朝の朝日、干潮時 | 真夏の日中は日差しが強いため対策必須 |
増穂浦海岸 | 夕陽の名所と貝寄せの浜 | 夕暮れ時、18時〜19時頃 | 砂浜のため歩きやすい靴で |
能登島 | 海に浮かぶ島からの眺望 | 晴天日の日中、青い海 | レンタサイクルでの島巡りもおすすめ |
白米千枚田 | 水を張った棚田の夕景 | 田植え後の5月〜6月、夕暮れ時 | 駐車場は混雑するため早めの到着を |
兼六園 | 新緑と涼を感じる庭園散策 | 早朝の開園直後、涼しい時間帯 | 日中は日差しが強いため熱中症対策を |
秋の絶景
秋の石川は紅葉シーズンを迎え、一年で最も色彩豊かな季節です。
山間部の渓谷や庭園の木々が赤や黄色に染まり、どこを切り取っても絵になる風景が広がります。
特に11月上旬から中旬にかけてが紅葉のピークとなりますよ。
絶景スポット名 | 秋の見どころ | ベストタイミング | 注意点 |
---|---|---|---|
兼六園 | 約340本のカエデの紅葉 | 11月中旬〜下旬、ライトアップ期間 | 紅葉シーズンは大変混雑 |
那谷寺 | 奇岩と紅葉の絶景 | 11月中旬、午前中の柔らかい光 | 拝観料が必要、駐車場は混雑 |
鶴仙渓 | 渓谷を彩る紅葉のトンネル | 11月中旬、遊歩道散策 | 滑りやすい箇所があるため注意 |
手取峡谷 | エメラルドグリーンの水面と紅葉 | 11月上旬〜中旬 | 山間部のため日没が早い |
白山白川郷ホワイトロード | 標高差による紅葉のグラデーション | 10月中旬〜下旬 | 有料道路、冬季閉鎖前に訪問を |
金沢城公園 | 城郭建築と紅葉の調和 | 11月中旬、ライトアップ時 | 兼六園と合わせて観光する人が多い |
冬の絶景
冬の石川は雪景色が美しい季節です。
特に兼六園の雪吊りは金沢の冬を代表する風物詩で、雪化粧した庭園は幻想的な美しさ。
日本海側特有の厳しい気候が作り出す、力強い自然の姿も見どころですよ。
絶景スポット名 | 冬の見どころ | ベストタイミング | 注意点 |
---|---|---|---|
兼六園 | 雪吊りと雪景色 | 12月〜2月、雪の翌朝 | 積雪時は足元に注意、防寒対策必須 |
白米千枚田 | 冬季イルミネーション「あぜのきらめき」 | 10月〜3月、日没後 | 風が強く寒いため完全防寒で |
曽々木海岸 | 冬の荒波と断崖の迫力 | 冬季の晴れ間、波が高い日 | 波しぶきに注意、近づきすぎないこと |
ヤセの断崖 | 日本海の厳しい冬の表情 | 冬季の晴天日 | 強風時は危険、柵の外には出ないこと |
金沢城公園 | 雪化粧した城郭建築 | 1月〜2月、雪の翌朝 | 早朝の静寂な時間帯がおすすめ |
ひがし茶屋街 | 雪の茶屋街と行灯の灯り | 1月〜2月、夕暮れ時 | 石畳が滑りやすいため注意 |
石川の絶景を楽しむために知っておきたい情報

絶景スポットへのアクセスや、訪問時の注意点を事前に知っておくことで、より充実した旅になります。
ここでは、石川の絶景を楽しむために押さえておきたい実践的な情報をご紹介します。
計画段階でしっかりチェックしておけば、現地で困ることも少なくなりますよ。
アクセスと交通手段
石川県内の絶景スポットは、エリアによってアクセス方法が大きく異なります。
金沢市内は公共交通機関が充実していますが、能登半島や山間部は車での移動が基本となります。
効率的な移動計画を立てることが、充実した絶景巡りのカギになりますよ。
エリア | 主要スポット | 推奨交通手段 | 所要時間目安 | アクセスのポイント |
---|---|---|---|---|
金沢・城下町周辺 | 兼六園、金沢城公園、茶屋街 | バス、徒歩、レンタサイクル | 金沢駅から各スポット10〜20分 | 城下まち金沢周遊バスが便利、1日フリー乗車券がお得 |
能登・外浦エリア | 白米千枚田、禄剛崎、巌門 | レンタカー | 金沢から白米千枚田まで車で約2時間 | のと里山海道利用、冬季は路面凍結に注意 |
能登・内浦エリア | 見附島、和倉温泉、能登島 | レンタカー、一部路線バス | 金沢から見附島まで車で約2.5時間 | 能登半島は移動時間がかかるため余裕を持った計画を |
加賀・山間部 | 手取峡谷、白山白川郷ホワイトロード | レンタカー | 金沢から手取峡谷まで車で約1時間 | 山道が多いため運転に注意、冬季閉鎖区間あり |
加賀温泉郷周辺 | 那谷寺、鶴仙渓 | レンタカー、一部バス | 金沢から那谷寺まで車で約1時間 | JR加賀温泉駅からバス便あり、本数少ないため要確認 |
滞在時間・撮影タイミング
絶景スポットでの滞在時間は、撮影の有無や散策範囲によって変わります。
光の状態が最も美しい時間帯を狙うことで、記憶に残る写真を撮ることができますよ。
兼六園や金沢城公園は、じっくり見て回るなら2〜3時間程度の余裕があると安心です。四季折々の景観を楽しみながら、時雨亭での抹茶体験なども含めて計画すると良いでしょう。
ひがし茶屋街や主計町茶屋街は、散策と撮影で1〜1.5時間が目安。カフェでの休憩も含めると、2時間程度見ておくと余裕を持って楽しめます。夕暮れ時の行灯が灯る時間帯は特に美しいため、日没前後の訪問がおすすめです。
白米千枚田や禄剛崎などの海沿いスポットは、日の出や夕陽の時間帯が撮影のゴールデンタイム。前後30分程度の時間を含めて、1時間程度の滞在で十分に絶景を堪能できます。
手取峡谷や鶴仙渓などの渓谷スポットは、遊歩道の散策時間も考慮に入れましょう。往復で1〜2時間程度が標準的な滞在時間ですが、写真撮影を重視するなら余裕を持って2〜3時間確保すると良いでしょう。
気象・安全・規制情報
石川県は日本海側気候のため、冬季は降雪や強風に注意が必要です。
特に能登半島や山間部では、天候が急変することもあるため、事前の情報収集が大切になります。
千里浜なぎさドライブウェイは、波の高い日や降雨後は通行止めになる場合があります。訪問前に公式サイトやSNSで最新の通行情報を確認しましょう。
白山白川郷ホワイトロードは、例年11月上旬から6月上旬まで冬季閉鎖となります。紅葉シーズンの10月中旬から下旬が見頃ですが、早朝は気温が低く路面凍結の可能性もあるため、防寒対策と安全運転を心がけてください。
能登半島の断崖沿いスポット(ヤセの断崖、曽々木海岸など)は、強風時や波が高い日は近づかないようにしましょう。柵を乗り越えての撮影は大変危険ですので、絶対に避けてください。
渓谷や山間部の遊歩道は、降雨後は滑りやすくなります。トレッキングシューズなど滑りにくい靴を着用し、無理のない範囲での散策を心がけましょう。
冬季の兼六園や茶屋街は、石畳や坂道が凍結していることがあります。滑り止め付きの靴や、携帯用の滑り止めスパイクを用意しておくと安心です。
宿泊拠点とモデルルート
石川の絶景巡りを効率よく楽しむには、拠点となる宿泊地の選択が重要です。
訪問したいエリアに合わせて宿を選ぶことで、移動時間を減らし、ゆとりある旅程を組めますよ。
金沢を拠点とする場合は、市内観光に加えて日帰りで加賀温泉郷や能登方面へのアクセスも可能です。2泊3日程度なら、1日目は金沢市内、2日目は能登半島や加賀方面といった周遊プランがおすすめ。
能登半島をじっくり巡りたい場合は、輪島や珠洲、和倉温泉を拠点にすると良いでしょう。能登の絶景スポットは点在しているため、1泊2日では駆け足になってしまいます。2泊以上の余裕を持った日程がおすすめです。
加賀温泉郷(山代・山中・片山津)を拠点にすれば、那谷寺や鶴仙渓、手取峡谷などの山間部の絶景にアクセスしやすくなります。温泉宿でゆっくり過ごしながら、自然を満喫する旅が叶います。
モデルルート例として、2泊3日の充実プランをご紹介します。
1日目は金沢駅到着後、兼六園と金沢城公園を散策。午後はひがし茶屋街でランチとカフェタイム、夕方は主計町茶屋街を巡り、金沢市内に宿泊。
2日目は早朝に金沢を出発し、能登半島へ。白米千枚田で朝の光を楽しんだ後、禄剛崎、見附島と巡り、和倉温泉に宿泊。
3日目は和倉温泉から巌門、千里浜なぎさドライブウェイを経由して金沢へ戻り、近江町市場でランチ後に帰路につく、というルートが効率的です。
写真映えを意識した撮影のコツ

絶景スポットでの撮影は、旅の思い出を形に残す大切な要素です。
ちょっとした工夫で、見た目の印象をそのまま写真に収められるようになりますよ。
ここでは、プロでなくても実践できる撮影テクニックをご紹介します。
構図・被写界深度の工夫
写真の印象を大きく左右するのが構図です。
基本的な構図を意識するだけで、ぐっと見栄えのする写真になります。
構図テクニック | 特徴 | 適した被写体・シーン |
---|---|---|
三分割法 | 画面を縦横に三分割し、交点や線上に被写体を配置 | ことじ灯籠、石川門など主要な被写体 |
前景・中景・遠景 | 手前・中央・奥に要素を配置して奥行きを表現 | 手取峡谷、鶴仙渓などの渓谷美 |
縦構図・横構図 | 被写体の形状に合わせた画面の向き | 横:海・山並み / 縦:滝・灯台 |
被写界深度(F値小) | F2.8〜F5.6で背景をぼかす | 兼六園の花のクローズアップ |
被写界深度(F値大) | F11〜F16で全体にピントを合わせる | 広大な景色を全て鮮明に撮影 |
時間帯・光の使い方
写真の仕上がりを決定づける最大の要素が光です。
同じ場所でも、時間帯によってまったく異なる表情を見せてくれます。
時間帯・光の条件 | 特徴と効果 | おすすめスポット |
---|---|---|
ゴールデンアワー(日の出時間) | 日の出前後・日没前後の柔らかく温かみのある光 | 白米千枚田、禄剛崎、千里浜 |
ブルーアワー(日の出の直前と日没の直後) | 日の出前・日没後の空が青く染まる時間帯 | 兼六園、茶屋街(三脚使用) |
曇天 | 直射日光がなく全体が柔らかい光で包まれる | 渓谷、滝、苔むした庭園 |
逆光 | 被写体の輪郭が光に縁取られドラマチックに | 白米千枚田、見附島のシルエット撮影 |
冬の光 | 太陽の位置が低く一日中柔らかい光(日没は早い) | 冬季の風景全般 |
夏の光 | 日が長く撮影時間に余裕(日中は光が強い) | 早朝・夕方の撮影がおすすめ |
撮影装備と持ち物のチェックリスト
快適な撮影のためには、適切な装備と準備が欠かせません。
訪問するスポットの特性に合わせて、必要な機材や持ち物を揃えましょう。
必須の撮影機材
機材 | 推奨内容 | 備考 |
---|---|---|
カメラ本体 | 予備バッテリー2個以上 | 冬季は特にバッテリー消耗が早い |
レンズ | 広角(16-35mm)・標準ズーム(24-70mm) | 白米千枚田は広角、兼六園は標準 |
三脚 | トラベル三脚または安定性重視タイプ | 夕景・夜景・渓流撮影に必須 |
フィルター | NDフィルター・PLフィルター | 表現の幅が広がる |
クリーニング用品 | レンズクロス・ブロワー | 海沿いや渓谷では特に重要 |
あると便利な装備・持ち物
- 防寒対策:カイロ、防寒手袋、ネックウォーマー(冬の能登半島・山間部)
- 雨対策:レインカバー、ビニール袋(天候が変わりやすいため)
- 足元装備:トレッキングシューズ、スニーカー(滑りにくい靴)
- 飲食物:水分、軽食(能登半島・山間部はコンビニが少ない)
- 電源関連:モバイルバッテリー(地図アプリ・SNS使用で消耗)
- 照明器具:小型懐中電灯、ヘッドライト(早朝・夕暮れ時の移動)
撮影マナーの確認事項
神社仏閣では撮影禁止エリアがある場合もあります。また、三脚を使用する際は、他の観光客の通行を妨げないよう配慮してください。
まとめ

石川県には、日本海の荒々しい海岸線から白山連峰の山岳景観、そして加賀百万石の歴史が息づく城下町まで、多彩な絶景スポットが広がっています。
能登半島の断崖や奇岩、金沢の歴史的庭園、山間部の渓谷美。それぞれのエリアが異なる魅力を持ち、四季折々に表情を変える景観は、何度訪れても新しい発見があるはずです。
春の桜、夏の青い海、秋の紅葉、冬の雪景色。訪れる季節によって、同じ場所でもまったく違った印象を受けるのが石川の絶景の特徴です。特に兼六園や白米千枚田は、季節ごとに訪れる価値がある場所ですよ。
効率的な絶景巡りのためには、事前の計画が大切になります。アクセス方法や撮影に適した時間帯、気象条件などを調べておくことで、より充実した旅になるでしょう。
撮影技術も、基本的なポイントを押さえるだけで写真の質が大きく変わります。構図や光の使い方を意識し、適切な装備を準備すれば、思い出に残る一枚が撮れるはず。
この記事でご紹介した情報を参考に、あなただけの石川絶景巡りを計画してみてください。加賀百万石の歴史と日本海の自然が織りなす美しい景観が、きっと心に残る特別な体験になるはずです。