石川のアニメ聖地では、金沢市街・湯涌温泉・七尾市の3つに分かれていて、1日では回れないと書きました。
じゃあ、どう回るのか。距離と所要時間を実際に計算して、モデルコースにしました。
金沢市街(蓮ノ空)・湯涌温泉(花咲くいろは)・七尾(君は放課後インソムニア)の巡り方を、それぞれ別のルートとして分けています。
まず、距離を見てください
金沢の中心部(兼六園)を基準に、主な聖地までの直線距離です。
| 行き先 | 兼六園から |
|---|---|
| 尾山神社・茶屋街・武家屋敷など中心部 | すべて1km前後 |
| てらまちや 風心庵(寺町) | 1.9km |
| 石川県立図書館 | 2.2km |
| 水引ミュージアム(清川町) | 2.9km |
| 健民スポレクプラザ(西泉) | 3.4km |
| 野々市のバッティングスタジアム | 5.9km |
| 金沢港 大野からくり記念館 | 7.3km |
| 湯涌温泉 | 12.6km |
| 七尾(一本杉通り) | 金沢駅から59.2km |
中心部に固まっている群と、そうでない群にきれいに分かれます。この線引きが、そのままコース分けになります。
ルートA:金沢市街を歩いて1日

中心部の10か所を、歩く順につないだものです。
| 区間 | 距離 | 徒歩 |
|---|---|---|
| 金沢駅 → 尾山神社 | 1.4km | 約18分 |
| 尾山神社 → 八百萬本舗(尾張町) | 0.7km | 約8分 |
| 八百萬本舗 → 主計町茶屋街 | 0.3km | 約4分 |
| 主計町 → ひがし茶屋街・懐華樓 | 0.3km | 約3分 |
| ひがし茶屋街 → 金沢城公園(石川門・玉泉院丸庭園) | 1.0km | 約12分 |
| 金沢城公園 → 兼六園 | 0.5km | 約6分 |
| 兼六園 → 石川県立歴史博物館 | 0.4km | 約5分 |
| 石川県立歴史博物館 → 竪町商店街 | 1.1km | 約14分 |
| 竪町 → 長町武家屋敷跡 | 0.7km | 約8分 |
合計6.2km、歩くだけで約78分。
3→4→5 は各0.3kmで、地図では表示しきれない近さです。合計6.2km、歩くだけで約78分。
ここに見学時間が乗ります。兼六園がひと回り1時間、金沢城公園が30分〜1時間、茶屋街が30分。全部足すと、朝から夕方までまるごと1日です。
この順番にした理由
- 茶屋街を午前に持ってきた。ひがし茶屋街の店は10時以降に開く店が多い一方、人が少ないのは朝です。写真を撮るなら午前が有利
- 兼六園を昼に置いた。3月〜10月15日は7時開園、10月16日〜2月末は8時開園。時間に融通が利くので、後ろに回せます
- 竪町・長町を最後にした。竪町は商店街なので、夕方でも成立します
朝の動き方は金沢の朝は何時から動ける?にまとめました。
削るなら、どこか
6.2kmを歩き切るのがきつい場合、金沢城公園と兼六園のどちらかに絞るのがいちばん効きます。ここが所要時間の大半だからです。
尾山神社から主計町、ひがし茶屋街までの区間は、1つあたり0.3〜0.7kmしかありません。この4か所は削っても時間が浮きません。削るなら距離の長いほうです。
ルートB:離れた4か所を、半日

中心部から外れる聖地です。歩くのは現実的ではありません。
| 行き先 | 兼六園から | 手段 |
|---|---|---|
| 石川県立図書館 | 2.2km | 自転車・バス |
| 水引ミュージアム | 2.9km | 自転車・バス |
| 健民スポレクプラザ | 3.4km | バス・車 |
| 大野からくり記念館 | 7.3km | 車 |
大野からくり記念館だけ、極端に遠いのが分かると思います。金沢港の先端です。ここを入れるかどうかで、必要な時間が変わります。
- 大野を入れないなら … 自転車で半日。図書館・水引・スポレクプラザは、市街の南〜南西にゆるく並んでいます
- 大野を入れるなら … 車で半日。港まで出て戻る形になります
金沢の中心部は平坦なのでレンタサイクルが効きます。2〜3kmなら10分前後です。ただし大野は自転車で行く距離ではありません。
車を出さずに大野へ行くなら、タクシーという手もあります。往復で待たせる形になるので、チャーターの使いどころです。
ルートC:湯涌温泉を、半日

『花咲くいろは』の湯涌温泉です。金沢駅から14.7km。行き方は3つあります。
| 手段 | 内容 |
|---|---|
| バス | 北陸鉄道バス。金沢駅東口6番乗り場から片道630円、約50分。乗り換えなし |
| 車 | 金沢西ICから約30分、金沢東ICから約35分 |
| タクシー | 兼六園下から約20分・片道約4,000円。金沢駅からは約7,500円 |
(運賃は湯涌温泉観光協会の案内による2026年9月時点のもので、変更の可能性があると公式にも明記されています)
バス1本で行けるのが大きいです。乗り換えがないので、車がなくても半日で往復できます。
湯涌温泉は日帰り入浴もできます。温泉街の入口から湯涌稲荷神社を通って玉泉湖まで、約500m。ゆっくり歩いても往復1時間かからないので、湯に入る時間を入れて半日が目安です。
10月に行けるなら、10月に行く
湯涌ぼんぼり祭りは10月の連休ごろです。作中の祭りを現実に開催しているもので、2011年から続いています。ぼんぼりは毎年7月ごろから約300基設置され、本祭りでのぞみ札が玉泉湖でお焚き上げされます。
日程は年によって変わるので、行く年の発表を確認してください。
ルートD:七尾は、別日にする

『君は放課後インソムニア』の七尾市です。金沢駅から59.2km。
| 手段 | 内容 |
|---|---|
| 特急「能登かがり火」 | 金沢〜七尾を50分台。1日5往復 |
| 普通列車 | 本数はあるが、時間がかかる |
| 車 | 高速で1時間ほど |
本数が5往復しかないのが計画上いちばん重要です。行きと帰りの時刻を先に決めないと、七尾で足止めになります。
七尾は和倉温泉の玄関口でもあります。日帰りで往復するより、七尾に泊まるか和倉温泉に泊まって、翌日に能登を回るほうが移動が生きます。
能登を訪ねるときの考え方は能登はいま行っていいのかに書きました。行き先ごとに状況が違うので、個別に確認してから行ってください。
何日で組むか
日数別に、現実的な組み合わせです。
1日しかない
ルートAだけ。金沢市街を歩く。これで10か所回れます。中心部だけで密度がいちばん高いので、1日ならここに全部使うのが正解です。
2日ある
- 1日目:ルートA(金沢市街を歩く)
- 2日目:ルートC(湯涌・半日)+ ルートBの一部
湯涌はバス1本なので、午前に往復して午後を市内に使えます。
3日ある
- 1日目:ルートA
- 2日目:ルートB(離れた4か所)+ ルートC(湯涌)
- 3日目:ルートD(七尾)
3日目は七尾に泊まる形にすると、そのまま能登へ抜けられます。金沢へ戻る必要がありません。
移動手段を、どう選ぶか
| 手段 | 効く場面 |
|---|---|
| 徒歩 | 中心部10か所。区間が0.3〜1.4kmしかない |
| レンタサイクル | 2〜3km圏(図書館・水引・寺町)。平坦なので効く |
| バス | 湯涌(1本で行ける)、健民スポレクプラザ |
| 車・タクシー | 大野からくり記念館。ここだけは他の選択肢が弱い |
| 鉄道 | 七尾。特急で50分台、1日5往復 |
バスとレンタカーの使い分けは金沢観光はバスで足りる?にまとめました。
雨の日と冬は、自転車を諦めてください。金沢は雨の少ない月が1つもなく、12月から2月は雪と凍結があります。
回るときに気をつけたいこと
聖地は、人が生活している場所です。
- 住宅・私有地に入らない。街並みが舞台になっている以上、住んでいる建物が含まれます
- 茶屋街は道が狭い。立ち止まっての撮影は通行の邪魔になります。朝が空いています
- 神社は参拝の場所。湯涌稲荷神社も、行事の最中は特に配慮が要ります
- 図書館・美術館は静かに使う場所。利用している人がいます
- 能登は復興の途中。被災した場所を見て回ることと、作品の場所を訪ねることは分けて考えてください
まとめ
- 金沢市街の10か所は徒歩6.2km・歩くだけで78分。見学を足して1日
- 順番は茶屋街を午前に、兼六園を昼に、竪町・長町を夕方に
- 離れた4か所は半日。大野からくり記念館だけ7.3kmと遠く、車が要る
- 湯涌温泉は金沢駅東口6番乗り場から片道630円・約50分、バス1本。半日
- 湯涌ぼんぼり祭りは10月の連休ごろ
- 七尾は特急で50分台、1日5往復。別日にして、泊まると能登へ抜けられる
- 日数別は、1日=市街だけ/2日=市街+湯涌/3日=+七尾
写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと
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