石川はいつ行くのがいいですか、とよく聞かれます。答えは「何をしに行くか」で変わるのですが、それだと決められないので、まず気候の数字を全部並べます。そのうえで、月ごとに何がある季節かを足します。

使うのは気象庁の平年値(1991年から2020年の30年平均)、金沢の観測値です。30年の平均なので、その年の当たり外れはありますが、日程を決める材料としてはこれがいちばん確かです。

金沢の12か月、数字で見る

兼六園(金沢市)
兼六園(金沢市)
平均気温日中の最高朝の最低降水量日照時間
1月4.0℃7.1℃1.2℃256.0mm62.3h
2月4.2℃7.8℃1.0℃162.6mm86.5h
3月7.3℃11.6℃3.4℃157.2mm144.8h
4月12.6℃17.3℃8.2℃143.9mm184.8h
5月17.7℃22.3℃13.6℃138.0mm207.2h
6月21.6℃25.6℃18.4℃170.3mm162.5h
7月25.8℃29.5℃22.9℃233.4mm167.2h
8月27.3℃31.3℃24.1℃179.3mm215.9h
9月23.2℃27.2℃19.9℃231.9mm153.6h
10月17.6℃21.8℃13.9℃177.1mm152.0h
11月11.9℃15.9℃8.1℃250.8mm108.6h
12月6.8℃10.2℃3.5℃301.1mm68.9h

この表から、旅の日程に効く事実が3つ出てきます。

1. いちばん降らないのは5月

千里浜なぎさドライブウェイ(羽咋市)
千里浜なぎさドライブウェイ(羽咋市)

年間で降水量がいちばん少ないのが5月の138.0mm。次が4月の143.9mm、3月の157.2mmと続きます。春がいちばん乾いている季節です。

気温も4月で日中17.3℃、5月で22.3℃と歩きやすい。日照時間も5月の207.2時間は8月に次ぐ長さです。天気だけで決めるなら、答えは4月から5月。石川はゴールデンウィークに強い県だと言えます。

2. いちばん降るのは、夏ではなく12月

兼六園の雪吊り(金沢市)
兼六園の雪吊り(金沢市)

12月の301.1mmが年間最多で、8月の179.3mmを大きく上回ります。梅雨のある6月(170.3mm)よりも、冬のほうがずっと降る。日本海側の特徴がはっきり出ています。

しかも冬は日照が短い。1月の62.3時間は1日あたり2時間です。12月と1月に行くなら、晴れる日はほとんどないという前提で組んでください。屋内で成立する予定を軸にして、晴れたら外に出る。この順番にしておくと崩れません。

雨の日に行ける場所は雨の日の金沢観光は困らない|屋内スポット14選にまとめました。

3. 8月は31.3℃。夏の金沢は暑い

岩ガキ
岩ガキ

北陸だから涼しいだろう、という想像は当たりません。8月の日中は平年で31.3℃、朝でも24.1℃。しかも湿度が高い。兼六園や茶屋街を歩いて回る旅程は、8月にはかなりこたえます。

夏に行くなら、午前と夕方に外を歩いて、日中は屋内か海に逃げる。この組み立てが要ります。夏だけの味は夏の金沢グルメ案内にまとめています。

月ごとに、何がある季節か

ひがし茶屋街(金沢市)
ひがし茶屋街(金沢市)
この時期のもの
1月初詣。カニのシーズン中。能登の牡蠣。雪がいちばん多い月
2月兼六園の冬のライトアップ(例年2月上旬)。香箱ガニは終了、加能ガニは続く
3月雪が落ち着く。カニ漁は3月で終了。人が少なく、宿が取りやすい
4月桜。兼六園の観桜期は無料開放。気候がいちばん安定する
5月いちばん降らない月。七尾の青柏祭、小松のお旅まつり
6月金沢百万石まつり。梅雨に入る。氷室饅頭は7月1日
7月能登のキリコ祭りが始まる。岩牡蠣。暑い
8月祭りと花火のピーク。輪島大祭。いちばん暑い月
9月金沢おどり、ジャズストリート。残暑が長い。9月も231.9mm降る
10月気候が戻る。ホワイトロードの紅葉。湯涌ぼんぼり祭り
11月紅葉の見頃。雪吊りの作業開始。11月6日にカニ解禁
12月カニと寒ブリが揃う。年間で最も降る月。雪が始まる

日程が決まっている行事は年によって前後します。その年の日程は必ず公式で確認してください。月別の行事は石川の祭り・行事カレンダーにまとめました。

目的別、いつ行くか

那谷寺の紅葉(小松市)
那谷寺の紅葉(小松市)
目的おすすめの時期理由
とにかく歩きやすさ重視4月〜5月いちばん降らず、暑くも寒くもない
海のものを食べたい11月〜2月カニ、寒ブリ、牡蠣が揃う。ただし天気は悪い
紅葉11月中旬〜下旬加賀は11月上旬から。金沢は中旬以降
祭りを見たい7月〜8月能登のキリコ祭りが集中。ただし暑い
混雑と値段を避けたい3月・6月行事の谷間。宿が取りやすい
雪景色1月中旬〜2月中旬降雪がいちばん多い期間

個人的にすすめやすいのは11月です。紅葉が見頃で、雪吊りが立ち始めて、6日にカニが解禁になる。石川の見どころが一年でいちばん重なる月です。ただし降水量は250.8mmで年間2位なので、傘は前提になります。

反対に、静かに安く回りたいなら3月です。雪が落ち着き、行事が少なく、宿の取り合いが緩みます。

何泊するかは、別に決める

見附島(珠洲市)
見附島(珠洲市)

時期が決まったら、次は日数です。石川は金沢・加賀・能登で性格がまったく違い、全部回ろうとすると移動で終わります。日数の考え方は石川は何泊で回れる?金沢・能登・加賀の配分の決め方に、金沢だけなら金沢旅行は何泊がおすすめ?にまとめました。

冬に行くと決めたなら、雪の量は石川の雪はいつからいつまで?、服装は金沢の天気と服装をあわせてどうぞ。

出典:気象庁「過去の気象データ・平年値(1991〜2020年)」金沢

写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと


Sightseeing

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