石川の冬は、食べるものが多すぎます。カニ、寒ブリ、牡蠣、のどぐろ、甘えび。
ただ、全部が同時に旬を迎えるわけではありません。来る時期が少しずつずれていて、重なる週と、そうでない週があります。
「冬に石川へ行く」と決めたあと、いつ行けば何が食べられるのか。そこを整理します。
石川の冬は、順番に来る

| 味覚 | 時期 |
|---|---|
| 甘えび・のどぐろ | 9月1日の底引き網解禁から |
| カニ(加能ガニ・香箱ガニ) | 11月6日から |
| 香箱ガニ(メス) | 11月6日〜12月29日 |
| 寒ブリ | 例年12月〜2月 |
| 能登かき | 例年12月〜3月 |
| 加能ガニ(オス) | 11月6日〜翌年3月20日 |
11月に始まって、12月に出そろい、1月以降は少しずつ減っていく。おおまかにはそういう流れです。
寒ブリ|例年12月から2月

ブリは、寒くなるほど脂がのります。だから「寒ブリ」。
能登はブリの産地です。定置網で獲れたものが、冬のあいだ市場に並びます。
ブリは出世魚で、大きさによって名前が変わります。石川では小さいものからコゾクラ → フクラギ → ガンド → ブリと呼ぶのが一般的です。地元の店で「ガンド」と書いてあったら、ブリの一歩手前だと思ってください。ガンドはブリより安く、それでいて十分に脂があるので、地元ではよく食べられます。
食べ方は、刺身、しゃぶしゃぶ、照り焼き、ブリ大根。寒い時期のブリしゃぶは、旅先の夕食としてかなり満足度が高い選択です。
かぶら寿司も、ブリです

金沢の冬の発酵食かぶら寿司は、かぶらにブリを挟んで麹で漬けたものです。ブリの時期とかぶら寿司の時期が重なるのは偶然ではありません。
冬に石川へ来て「ブリを食べた」と言うとき、刺身だけでなくこちらも入れておくと、体験の幅が変わります。詳しくはかぶら寿司とは?にまとめました。
「ブリ起こし」という言葉
北陸にはブリ起こしという言葉があります。冬に鳴る雷のことです。
この雷が鳴るとブリが獲れる、寒ブリの季節が来た、と言われます。冬の北陸で雷が鳴るのは珍しいことではなく、天気が荒れる日ほど、海は良いという考え方が背景にあります。
旅行者にとっては、雷が鳴るような日は外を歩くのがつらいということでもあります。冬に来るなら、天気が崩れた日の逃げ場を決めておくと安心です。雨の日の金沢観光は困らないを参考にしてください。
カニ|11月6日から

石川の冬でいちばん話題になるのがカニです。解禁日は11月6日で固定されています。
重要なのはメスの香箱ガニが12月29日で終わること。オスの加能ガニは翌年3月20日まで続きますが、香箱は年内だけです。
- 香箱ガニも食べたい → 12月中に行く
- 加能ガニだけでいい → 3月20日まで幅がある
違いと食べ方は石川のカニ解禁は11月6日に、呼び名の解説は加能ガニ・香箱ガニとは?に書きました。
能登かき|例年12月から3月

能登は牡蠣の産地でもあります。穴水町や七尾湾のあたりが中心で、冬のあいだ焼き牡蠣を出す店が並びます。
牡蠣を目当てにするなら、その町に泊まるのがいちばん確実です。能登町・穴水の宿と七尾・能登島の宿にまとめました。ただし穴水町の宿は5軒しかありません。行くと決めたら早めに押さえてください(石川の宿は617軒、どこに何軒あるか)。
いつ行けば、いちばん重なるか
ここが結論です。
12月中旬から下旬。この時期なら、
- 香箱ガニ(12月29日まで)
- 加能ガニ
- 寒ブリ
- 能登かき
がすべて同時に食べられます。1年でここだけです。
| 時期 | 食べられるもの |
|---|---|
| 11月上旬〜中旬 | カニ(解禁直後)。ブリ・かきはまだ早い |
| 12月中旬〜下旬 | 全部そろう |
| 1月〜2月 | 加能ガニ、寒ブリ、かき(香箱は終了) |
| 3月 | かき、加能ガニ(3月20日まで) |
年末は宿も店も混みますが、食べ物の面ではここが最も贅沢な時期です。逆に「カニだけでいい」なら、1月以降のほうが落ち着いて食べられます。
どこで食べるか

大きく3つです。
市場で食べる。近江町市場には食堂が入っていて、その場で食べられます。時間帯によって混み方が変わるので、近江町市場は何時から何時まで?で業種別の営業時間を確認してから行くと無駄がありません。海鮮丼の選び方は近江町市場の海鮮丼、どう選べばいい?に書きました。
宿で食べる。冬の石川は、宿の食事にカニやブリが入る時期です。食事の内容で宿を選ぶのが、この季節はいちばん失敗しません。
店で食べる。寿司屋や料理店です。ただし冬の夜は予約が要ります。カニの時期は特に埋まるので、金沢で予約が要る店・要らない店を見ておいてください。
買って帰る・送るなら
現地で食べるだけでなく、持ち帰る選択肢もあります。
寒ブリは大きい魚なので、まるごと買うのは現実的ではありません。切り身か、加工品を選ぶことになります。かぶら寿司は日持ちする冬の土産としてよくできています。
通販で送る場合の選び方は石川の海鮮お取り寄せとかぶら寿司のお取り寄せにまとめました。現地で食べて、気に入ったものを家に送る。冬の石川旅では、この組み合わせが無理がありません。
まとめ
- 石川の冬の味覚は順番に来る。同時ではない
- 寒ブリは例年12月〜2月。能登が産地
- 石川ではコゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリ。ガンドは安くて脂がある
- かぶら寿司もブリ。時期が重なるのは偶然ではない
- カニは11月6日から。香箱ガニは12月29日まで
- 能登かきは例年12月〜3月
- 全部そろうのは12月中旬から下旬。1年でここだけ
「冬に石川へ行く」と決めたら、まず12月後半が空いているか見る。そこから逆算すると、いちばん食べられる旅になります。
※漁の時期は天候や資源の状況で前後します。寒ブリと牡蠣の時期は例年の目安です。
Sightseeing
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