近江町市場に着いて最初に戸惑うのが、海鮮丼の値段の幅です。1,500円くらいのものから、5,000円を超えるものまで、同じ市場の中に並んでいます。
この差が何なのかが分かると、自分にとっての「当たり」を選べるようになります。
値段は何で決まるか

- ネタの種類:のどぐろ、白えび、ウニ、カニが入ると一気に上がります
- ネタの数:3種のシンプルな丼と、十数種を乗せた丼では別物です
- 時期:カニは11月からの解禁期、白えびや岩ガキは季節もの。旬を外すと高いか、そもそも無いか
つまり「安い店・高い店」があるというより、「何を乗せているか」で価格が決まっています。安く食べたいなら、豪華な盛り合わせではなく、種類を絞った丼を探すほうが早いです。
市場の中と、市場の外

近江町市場の中の店は観光の中心にあるぶん、混みますし、値段も観光地の相場になります。
一方で、市場から少し歩いた通りや、金沢港のいきいき魚市まで足を延ばすと、同じ石川の魚がもう少し落ち着いた値段で出てきます。市場の中でなければいけない理由がなければ、選択肢を広げてください。
地元の人が行く時間
市場は朝が本番です。昼を過ぎると人は増え、良いネタは減っていきます。
海鮮丼を目当てにするなら、開店から早い時間に入るのが確実です。昼どきに着くと、行列に並んで、選択肢が減ったところから選ぶことになります。
カニの時期は別物になる
11月に入って加能ガニが解禁されると、市場の空気が変わります。値段も上がりますが、この時期の石川の海のものは、他の季節とは比べものになりません。
カニを目的に石川へ来るなら、11月から3月。宿も混むので、早めに押さえてください。
朝の市場に一番乗りしたいなら、歩ける距離に泊まるのが確実です。
海鮮丼にこだわらない手もある
市場には惣菜も、串に刺した焼きものも、その場で剥いてくれる貝もあります。丼を1杯食べて終わりにするより、少しずつ食べ歩くほうが、市場としては本来の使い方に近いかもしれません。
一人旅なら特に、丼1杯でお腹がいっぱいになるより、いくつか摘まめるほうが得です。
近江町市場そのものの歩き方
近江町市場は300年近く続く市場です。鮮魚だけでなく、青果、精肉、惣菜、乾物が並びます。
入口が複数あって、中は迷路のようになっています。最初に一周して全体を見てから決めるのが、結果的に早いです。すぐ目についた店に入ると、あとで「あっちのほうが良かった」となります。
営業時間と、休みの日
多くの店は朝9時ごろから夕方まで。飲食店は昼を中心に営業します。
水曜が休みの店が多く、正月はまとめて休みに入ります。旅の日程が水曜にかかるなら、市場を当てにしないほうがいいです。
夕方に行くと、鮮魚店は店じまいを始めています。市場らしい賑わいを見たいなら午前中です。
食べ歩きという選び方

丼を1杯食べると、それでお腹がいっぱいになります。市場には他にも食べるものがあるので、少しずつ食べるほうが市場としては本来の使い方です。
- その場で剥いてくれる生ガキや、焼いた貝
- 串に刺した魚や肉
- コロッケや天ぷらなどの惣菜
- 加賀野菜を使った漬物や、果物
立ち食いのスペースを用意している店もあります。ただし通路で食べると邪魔になるので、その店のルールに従ってください。
買って帰るなら
鮮魚は発送してくれる店があります。持ち歩くつもりなら、保冷剤と、帰りの時間を考えてください。
日持ちを気にせず買えるのは、干物、ふぐの子の糠漬け、いしる(魚醤)、加賀の漬物あたりです。石川らしさという意味では、こちらのほうが土産向きかもしれません。
季節で並ぶものが変わる
- 春:ホタルイカ、山菜
- 夏:岩ガキ、白えび
- 秋:戻りのブリ、きのこ
- 冬:加能ガニ、香箱ガニ、寒ブリ、真ガキ
市場は季節で見え方が変わります。冬に行くと、他の季節とは別の場所のように感じるはずです。
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