金沢の美術館・博物館のなかで、いちばん性格が変わっているのが鈴木大拙館です。
読み方は「すずきだいせつかん」
鈴木大拙館と書いて、すずきだいせつかんです。「だいせつ」であって「だいたく」ではありません。
鈴木大拙(1870〜1966)は金沢出身の仏教哲学者です。禅を英語で書き、海外に「ZEN」を伝えた人として知られます。
展示はほとんどない
先に言っておくと、この施設に展示物はあまりありません。
- 大拙の著作
- 写真
- 手紙や書
これだけです。「見るものが多い施設」を期待して行くと、あっけなく終わります。
この館の中心は展示ではなく、建物と庭です。
石川旅プランナー無料・登録不要石川旅行をしっかり決めよう行き先を選んで組み立てる
水鏡の庭
館の外にある浅い水盤が、この施設の主役です。
- 水面が鏡になって、空と建物を映します
- 一定の間隔で、水面の中央から波紋が広がります
- 波紋が消えて、また静かになる。それを繰り返します
その水盤に面して、思索空間という何もない部屋があります。椅子が置いてあるだけです。
ここに座って、水面を眺める。それがこの館の使い方です。
所要時間は30分から1時間
展示を見るだけなら20分で終わります。
ただし座って過ごすなら1時間でも足りません。実際、長く座っている人が多い施設です。
旅程に入れるなら、30分から1時間を見ておいてください。詰め込んだ日程の途中に入れると、この場所の意味がなくなります。
石川旅プランナー無料・登録不要何泊で、どう回る?ここで決まる必要な泊数をたしかめる
建築
設計は谷口吉生。東京の法隆寺宝物館やニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館を手がけた建築家です。
余計なものが徹底的に削られていて、廊下と壁と水しかないような作りになっています。展示物が少ないのは、そもそもそういう設計だからです。
金沢には21世紀美術館という別のタイプの建築もあります。円形でどこからでも入れる21世紀美術館と、直線で導線が決められている鈴木大拙館は、対照的です。建築目当てなら両方見ると面白い組み合わせになります。
誰に向いているか
- 向いている … 静かな時間がほしい人、建築が好きな人、詰め込みの旅に疲れた人
- 向いていない … たくさん見たい人、小さな子ども連れ(静かにする場所です)
「金沢で行くところがない」と感じている人にこそ効く場所ですが、期待するものがずれていると何も残りません。
石川旅プランナー無料・登録不要宿が決まったら、回り方も決めよう回り方を組み立てる
アクセス

金沢市本多町。21世紀美術館から歩いて10分ほどです。
- 金沢駅からバスで「本多町」下車
- 兼六園からは歩いて15分前後
本多町のあたりは坂と緑が多く、歩くこと自体が悪くありません。
料金と開館時間は変わることがあるので、行く前に確認してください。休館日があります。
まとめ
- 読み方はすずきだいせつかん
- 展示はほとんどない。主役は建物と水鏡の庭
- 思索空間に座って何もしない、という使い方をする場所
- 所要時間は30分から1時間
- 設計は谷口吉生。21世紀美術館とは対照的な建築
- 21世紀美術館から歩いて10分
Sightseeing
この記事に出てくる観光スポット
本文で触れた場所です。開いている時間や料金は、それぞれのページにまとめてあります。
