加賀温泉郷という名前で呼ばれますが、これは1つの温泉地ではありません。山代、山中、片山津、粟津という4つの温泉地の総称です。

それぞれ雰囲気も、街の作りも、周りにあるものも違います。「加賀温泉に泊まる」と決めたあと、どこにするかで旅の中身が変わります。

山中温泉|渓谷を歩きたい人へ

山中温泉 こおろぎ橋

鶴仙渓という渓谷が温泉街のすぐ横を流れていて、川沿いの遊歩道を歩けます。温泉に入るだけでなく、外を歩きたい人に向いています。

山中漆器の産地でもあるので、ろくろを挽く体験や、漆の絵付けができます。工芸に触れたい人にとっては、加賀の4つの中で一番選ぶ理由がはっきりしている場所です。

Things to Do
山中温泉で漆に触れる

木地を挽くところから、金粉で絵を付けるところまで。温泉街の中で完結します。

山代温泉|歴史と、共同浴場

山代温泉

北大路魯山人が滞在したことで知られる温泉地です。総湯という共同浴場が街の中心にあり、湯めぐりの文化が残っています。

九谷焼の産地にも近く、街の中に工芸の気配があります。宿の外に出て歩きたい人向けです。

片山津温泉|湖と、夕日

片山津温泉と柴山潟

柴山潟という湖のほとりにあります。湖越しに白山が見え、天気が良ければ夕日が湖に落ちます。

夏には湖上で花火が上がる日が続きます。景色を目当てにするなら、ここです。

粟津温泉|静かに過ごす

こまつの杜

4つの中で最も歴史が古いとされる温泉地です。街としては小さく、賑やかさはありません。

宿から出ずに、ゆっくり過ごすことが目的なら向いています。小松空港や日本自動車博物館が比較的近いのも、この温泉地の位置です。

どう選ぶか

  • 歩きたい・工芸に触れたい:山中温泉
  • 湯めぐりと街歩き:山代温泉
  • 景色と夕日:片山津温泉
  • 静かに宿で過ごす:粟津温泉

4つとも加賀温泉駅からのアクセス圏ですが、それぞれ離れているので、はしごする前提では組まないほうがいいです。1泊なら1か所に決めてください。

冬は目的が変わる

11月からはカニの季節です。この時期の加賀は、温泉よりカニが主目的になります。宿のプランもカニ中心になり、値段も上がり、予約も早く埋まります。

カニ目当てなら、9月から10月のうちに動いてください。

加賀温泉駅からの距離

4つの温泉地はいずれも加賀温泉駅が最寄りですが、駅から歩ける距離ではありません。

宿の送迎バスがあるところが多いので、予約時に確認してください。送迎の時間に合わせて列車を選ぶ、という順番で組むとスムーズです。

路線バスもありますが、本数は限られます。到着が夕方以降になるなら、送迎かタクシーを前提にしたほうが安全です。

総湯という文化

加賀温泉郷には「総湯」と呼ばれる共同浴場があります。宿の風呂とは別に、街の中にある湯です。

地元の人が普通に入りに来ます。観光客向けの施設ではなく、生活の中の風呂です。

宿の風呂だけで完結させず、浴衣で総湯まで歩く。これができるのが温泉街に泊まる意味だと思います。

食事は宿で取るのが基本

温泉街の外に食べに出る、という発想は加賀ではあまり成立しません。夜に開いている店が限られるからです。

宿の食事が旅の中身の大半を占めます。だから宿選びは、風呂と同じくらい食事の内容で決めることになります。

特に冬のカニは、宿のプランで食べるのが一般的です。「カニ付き」がどの部位・何杯なのかは、プランによってまるで違うので、予約時に読み込んでください。

日帰りで入れるか

日帰り入浴を受け付けている宿もありますし、総湯なら誰でも入れます。

金沢に泊まって加賀へ日帰り、という組み方は可能です。ただ、温泉地の良さは夜と朝にあるので、できれば泊まってほしいところです。

周辺に何があるか

  • 山中:鶴仙渓の遊歩道、山中漆器の工房
  • 山代:九谷焼の窯元、魯山人ゆかりの施設
  • 片山津:柴山潟、夏の花火
  • 粟津:小松方面へのアクセス、日本自動車博物館

温泉に入るだけなら4つとも同じですが、外に出て何をするかで差が出ます。

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Sightseeing

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