金沢駅は、通過するにはもったいない駅です。2011年にアメリカの旅行誌「Travel + Leisure」(web版)の「世界で最も美しい駅14選」に日本で唯一選ばれた駅であり、駅ナカだけでお土産と食事が完結し、徒歩圏に飲み屋街と市場まであります。
新幹線までの2時間をどう使うか。最終日の雨をどうしのぐか。地元の店を取材して回っている石川まんでいいところ編集部が、金沢駅とその周辺の楽しみ方をまとめました。営業時間などは執筆時点の情報です。
まずは鼓門ともてなしドームを見上げる
駅の兼六園口に立つ鼓門は、能楽で使われる鼓をモチーフにした高さ13.7mの木造の門です。鉄骨を使わない集成材の建築で、2本の柱はらせん状にねじれています。その奥に広がるもてなしドームは、「雨や雪の多い金沢で、駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心」がコンセプト。3,019枚のガラスで覆われ、実は正方形に見えて正方形のガラスは1枚もないという凝りようです。
夜は鼓門のライトアップも見どころです。日没から午前0時まで点灯し、毎正時に2分間、加賀五彩をイメージした色に変わります。月曜はえんじ、火曜は藍、水曜は草、木曜は黄土、金曜は古代紫。土日祝は5色が2分ずつ切り替わります。新幹線待ちの夜にちょうどいい暇つぶしです。
駅そのものも工芸館です。門型の柱には九谷焼や輪島塗など24点の伝統工芸、新幹線待合室「百工の間」には236点。新幹線ホームの60本の柱には金沢箔が2万枚以上使われています。
駅ナカで完結する。金沢百番街
- あんと: お土産と食事の中心。ショッピングは8:30〜20:00、食事は11:00〜22:00です
- Rinto: ファッション・雑貨のゾーン。10:00〜20:00
- あんと西: スーパーや飲食が入る生活寄りのゾーンです
お土産は「あんと」でほぼ揃います。最終日に時間がないときは、駅から一歩も出ずに銘菓も海産物も買えると覚えておくと安心です。
駅から歩いて行ける場所

- 金沢駅前別院通り商店街: 兼六園口から徒歩1分かからない飲み屋街。老舗居酒屋と昭和レトロな店、新しい店が混ざっています
- 近江町市場: 徒歩15分、バスなら「武蔵ヶ辻・近江町市場」まで数分。約300年続く金沢の台所です
- クロスゲート金沢: 金沢港口(駅西)徒歩すぐの複合施設。1階はフードマーケット(10:00〜20:00)、2階は地元レストランやバー(11:00〜23:00)が入ります
駅周辺の夜ご飯
「最終日の夜、駅の近くでちゃんとした金沢の味を食べたい」。そんなときの選択肢は駅ナカだけでも十分あります。
- 季節料理・おでん 黒百合(あんと): 1953年創業の金沢おでんの老舗。11:00〜22:00の通し営業です
- 金沢まいもん寿司 金沢駅店(あんと): 金沢港や七尾港から直送のネタ。11:00〜21:30
- 日本料理 加賀屋 金沢店(あんと): 治部煮など加賀料理をきちんと食べたいときに
- もりもり寿し 金沢駅前店(金沢フォーラス6F): 人気回転寿司。フォーラスの飲食フロアは11:00〜22:00です
もう少し「地元の夜」に寄せたいなら、徒歩1分の別院通り商店街へ。クロスゲート2階は23時まで開いているので、遅い時間の受け皿になります。
駅から観光地へ。周遊バスの基本
- 城下まち金沢周遊バス: 大人220円、1日フリー乗車券800円。兼六園口7番のりば発です
- 右回りは約15分間隔、左回りは約20分間隔(おおむね8:30〜18:00)
- ひがし茶屋街へは「橋場町」下車、兼六園・金沢城へは「兼六園下・金沢城」下車
- 交通系ICやクレジットのタッチ決済にも対応しています
主要スポットはこのバスでほぼ回れます。3回乗るなら1日券のほうがお得という計算です。
駅から歩いて帰れる宿
金沢駅を拠点にするなら、宿も駅から歩ける場所にしておくと荷物の扱いが楽です。夜遅くに戻っても迷わないし、翌朝の新幹線にも余裕を持って乗れる。駅から少し離れても、兼六園や東山まで歩ける場所を選ぶという手もあります。
駅直結と、駅から歩ける距離。荷物を先に置いて動けます。
まとめ
金沢駅は「移動の起点」であると同時に、鼓門と工芸、お土産、おでんの老舗まで揃ったひとつの観光地です。旅の最初の30分と最後の2時間を駅で過ごすつもりで計画すると、金沢の旅はぐっと組みやすくなります。
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