高さおよそ30メートルの柱松明が、能登島の夜に立ちます。そこへ火のついた松明を投げ入れて燃やす。能登島向田(こうだ)の火祭です。日本三大火祭のひとつに数えられることもある、規模の大きな神事です。

能登のキリコ祭りは数多くありますが、これは「火」が主役という点で少し性格が違います。何を見に行く祭りなのかをまとめます。

いつ、どこであるか

時期例年7月の最終土曜
場所七尾市能登島向田町・伊夜比咩(いやひめ)神社と、その前の広場
出るもの高さおよそ30mの柱松明と、キリコ

これも夜の祭りです。日が落ちてから始まり、柱松明に火が入るのは夜。昼間に行っても、準備を見ることになります。

柱松明に火が入るまで

広場の中央に、藁や木で組まれた巨大な柱松明が立っています。てっぺんには御幣が付けられています。

その周りをキリコが囲み、掛け声とともに回ります。そして火のついた小さな松明を、柱松明めがけて投げ入れます。一度で点くものではないので、何本も投げられる。やがて火が回り、30メートルの柱がまるごと燃え上がります。

燃え尽きて柱が倒れる方向で、その年の豊凶を占うと言われています。祭りが終わったあと、てっぺんの御幣を取り合う場面もあります。

伊夜比咩神社の神と、対岸の伊夜日子(いやひこ)神社の神が年に一度会う、という言い伝えに基づく神事とされています。火の勢いだけでなく、そういう筋書きのある祭りです。

能登島まで、どう行くか

のとじま水族館(七尾市)
のとじま水族館(七尾市)

能登島は七尾湾に浮かぶ島で、七尾側から能登島大橋、中能登側からツインブリッジのとの2本の橋でつながっています。橋を渡るので、実質的に車移動になります。

  • 金沢から車でおよそ2時間
  • 和倉温泉から能登島大橋を渡って20分ほど
  • 夜遅くまで続くので、公共交通で帰るのは現実的ではありません

会場周辺は交通規制と駐車場の指定があります。その年の案内を必ず見てから出てください。

泊まるなら、七尾・能登島の宿が島内と対岸の候補です。温泉と組み合わせるなら和倉温泉の宿10選。橋を渡ってすぐなので、和倉に泊まって通う形が現実的です。

見るときに気をつけること

  • 火の粉が飛びます。30メートルのものが燃えます。化繊の服やお気に入りの上着は避けてください
  • 倒れる方向は決まっていません。係の指示に従い、指定された範囲から見ること
  • 夜の海沿いは7月でも冷えます。羽織るものを
  • 足元は暗く、砂利です。サンダルより歩ける靴を

そして、能登の祭りは震災のあとも地域の人が続けているものです。年によって規模や進行が変わることがあります。行くと決めたら、七尾市か主催者の公式発表を必ず確認してください。

同じ時期の、ほかの能登の祭り

7月から8月にかけて、能登各地でキリコが動きます。日程が近いので、いくつか続けて見るという回り方もできます。

  • あばれ祭(能登町宇出津・7月上旬):神輿を火と海に投げ込む
  • 七尾祇園祭(七尾市・7月中旬):キリコが大地主神社に集まる
  • 飯田燈籠山祭り(珠洲市・7月下旬):高さ16mの燈籠山

年間の行事は石川の祭り・行事カレンダーにまとめています。

日程・進行・交通規制は年によって変わります。お出かけ前に必ず七尾市および主催者の公式発表をご確認ください。


Sightseeing

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