金沢でジョギングコースを探すと、行き着くのは犀川か浅野川です。この記事は、距離が公式に出ている区間と、出ていないので橋で数えるしかない区間を分けて整理したもの。

あわせて、コース沿いでトイレが確認できる公園の一覧、朝に走るときの気温と雪の日数、10月25日に道が使えなくなる時間帯まで載せています。出張の空き時間や、旅先の朝に走る人向けです。

金沢のランニングは、どちらの川に降りるかで決まる

金沢の市街地は、犀川と浅野川にはさまれています。走る場所を探すなら、まずどちらかの川に降りるのが早い。信号に止められず路面が続いているのは、河川敷だけだからです。

犀川緑地は、河口から大桑地区までの約13キロメートルの区間を公園として整備したもの。河川敷が緑化され、散策やレクリエーションができると石川県の観光サイトが案内しています。犀川そのものについては、金沢市観光協会が「両岸には遊歩道が整備されていて」「川岸は舗装されていて散策におすすめ」と書いている。浅野川のほうは、金沢城の東側をゆったり流れる川として紹介されています。

金沢市は市内15か所を「眺望点」に定めていますが、そのうち3か所が川の上にあります。浅野川大橋中央、主計町中の橋左岸、犀川大橋中央。走っていて思わず足が止まるのは、だいたいこの3か所です。

面倒なのは距離のほうで、川沿いの遊歩道に「ここから何キロ」という公式の表示はほとんどありません。以下、距離が公表されている区間はその数字を使い、出ていないところは橋の名前で区切ります。

犀川|市民芸術村から犀川大橋まで、約2.2km

犀川(金沢市)
犀川(金沢市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

この数字は、石川県が作っているウォーキングマップ「美しい石川を歩く」から取りました。金沢駅を発着する周回コース「杜と水と歴史のまち金沢-まちなか巡り」で、全体は歩行距離が約6.2キロメートル、歩行時間が約1時間40分。区間ごとの距離まで書かれているので、走る側にもそのまま使えます。

表の2行目、金沢市民芸術村から犀川大橋までの約2.2キロが犀川の河川敷にあたります。県の解説も、犀川大橋付近について「河岸のサイクリングロードは、散策やジョギングを楽しむ人が多い」と書いている。裏を返せば、走る人と自転車が同じ路面を使っているということ。後ろから抜かれる前提で、道の真ん中を占領しないほうが無難です。

犀川大橋から上流の桜橋までの河川敷は、金沢市が犀川かわまちづくり計画のなかで重点区間に定めた場所です。桜橋沿いの道は市道で、「犀星のみち」という名前がついている。ここは河川敷ではなく一段上の道なので、歩行者も車も増えます。距離を伸ばすときの継ぎ足しには向きますが、ペースを保つ区間ではありません。

宿からいきなり走り出すのがきついなら、移動だけ別の手段にする手もあります。市内は起伏が少ないので、走る場所まで自転車で出る組み立てが成り立ちます

区間距離徒歩の目安
金沢駅 → 金沢市民芸術村約1.2km約20分
金沢市民芸術村 → 犀川大橋約2.2km約35分
犀川大橋 → 長町武家屋敷約0.9km約15分
長町武家屋敷 → 玉川公園約1.1km約17分
玉川公園 → 金沢駅約0.8km約13分

浅野川|距離ではなく、橋を数えて折り返す

主計町の街並み(金沢市)
主計町の街並み(金沢市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

浅野川側は、遊歩道の公式な距離表示が見当たりません。そのかわり橋が近い間隔で並んでいるので、橋を目印にして折り返すほうが確実です。上流から順に、天神橋、梅ノ橋、浅野川大橋、中の橋。

浅野川大橋は国の登録有形文化財で、大正ロマンの雰囲気を残すアーチ型。梅ノ橋と中の橋は歩行者が渡る橋なので、対岸へ移りたいときはここを使います。単純な往復にせず、行きは片側、帰りは対岸という組み方ができる。

気をつけるのは川沿いの町並みのほうです。主計町と東山ひがしは、どちらも国の重要伝統的建造物群保存地区。金沢市の資料では主計町が約0.6ヘクタール、東山ひがしが約1.8ヘクタールと、数字のとおりごく狭い区画です。

そして、保存地区である前に人が住んでいる町でもあります。朝は掃除や搬入で人と車が出ている。観光客のいない時間に走り抜けたくなる場所ですが、いちばん生活が動いている時間でもあります。小路には入らず、川べりの道だけを通したほうが、結局は速い。

トイレは公園で拾う。水飲み場は当てにしない

金沢市は公衆トイレの位置をオープンデータで公開していて、登録は124か所あります。上の表は、そのうち川沿いで使えるものを抜き出したもの。所在地まで載っているので、走る前に地図へ落としておけます。

犀川の上流側、大桑地区の「ぐるぐる広場」には公園便所が整備されていて、多目的トイレが2か所あると石川県が公表しています。それ以外は便器数も開いている時間も公式に出ていないので、予備を1か所決めておくほうが安全です。

水飲み場は、位置を網羅した公式の一覧が見つかりませんでした。この記事では場所を書きません。夏場は持って出るか、コンビニと自販機を当てにしてください。手ぶらで走りたい出張者なら、荷物を先に手放してから川へ出ると身軽になります。

名称所在地どの川の近くか
天神町緑地金沢市天神町2-617浅野川・天神橋の側
主計町緑水苑金沢市主計町318-1浅野川・中の橋の側
東山河岸緑地金沢市東山1-10浅野川・ひがし茶屋街の側
彦三緑地金沢市彦三町1-294-1浅野川の下流側
玉川公園金沢市玉川町2番犀川と金沢駅の中間
大豆田公園金沢市大豆田本町甲535犀川の下流側
涌波堤公園金沢市涌波1-199犀川の上流側
大桑まえがわら公園金沢市大桑1-96犀川の上流側

朝ランは、8月と冬でまるで別の競技になる

雪の兼六園(金沢市)
雪の兼六園(金沢市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

気象庁の平年値(1991〜2020年)で金沢を見ると、8月の日最低気温は24.1度。朝になっても下がりきりません。日最高は31.3度です。これが10月になると日最高21.8度、日最低13.9度まで落ちて、走る側にはこちらのほうがはるかに楽になります。

冬はまた別の話になります。年間の降水量は2401.5ミリ。雪日数は年73.9日で、1月が22.7日、2月が19.9日を占めます。1月の日最高気温は7.1度。河川敷は除雪の優先順位が高い場所ではないので、冬の朝に川沿いを予定へ組み込むのは分の悪い賭けです。

季節を選べるなら10月から11月。選べないなら、8月は日が昇りきる前に出て距離を削るしかありません。

10月25日は、道が使えない時間がある

金沢マラソン2026は10月25日の日曜、8時30分スタート。しいのき迎賓館前を出て、石川県西部緑地公園陸上競技場でフィニッシュする42.195キロです。定員は15,000人、制限時間は7時間。市街地を大きく回る回遊型のコースなので、その日の午前は普段走っている道が交通規制にかかります。

出走しない人も、この日の朝に川へ出るつもりなら規制の範囲を先に見ておいてください。宿の位置によっては、チェックアウトの時刻まで身動きが取れなくなります。


Sightseeing

この記事に出てくる観光スポット

本文で触れた場所です。開いている時間や料金は、それぞれのページにまとめてあります。

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兼六園金沢の中心にある日本三名園のひとつ。開園時間と入園料、県民無料の日、早朝無料開放の使い方までまとめました。ページを見る