石川県にあるのは市が11、町が8。あわせて19市町です。この記事は、その19全部の正式な読みと、県内のどのあたりに位置するかを一枚の表にまとめたもの。

志賀町は「しが」ではありません。能美市も「のうみ」ではない。8つの町のうち、語尾が「ちょう」になるのは2つだけです。読みは総務省の全国地方公共団体コードと石川県の公式ページで1件ずつ突き合わせました。

石川県は19市町。村はひとつもない

内訳は11市8町。総務省の全国地方公共団体コードで石川県の行を頭から終わりまで並べても、「村」で終わる自治体は1つも出てきません。かつてあった柳田村や白峰村、鳥越村は、2000年代の合併で市や町の一部になりました。

19という数なら、旅の前に一度ながめておくだけで足ります。高速道路の標識やローカル線の駅名で引っかからなくなるし、読みが頭に入っていれば地図アプリの検索も一発で当たる。逆に読めないままだと、音声入力がまるで使えません。

読めないと具体的に困ります。宿の予約サイトで市町を絞り込むとき、レンタカーのナビに目的地を打ち込むとき、能登の道路情報を調べるとき。漢字は目に入っているのに、読みが分からないと検索窓に入りません。19のうち、難所と言えるのは6つだけです。

19市町の読みと、県内のどのエリアか

見附島(珠洲市)
見附島(珠洲市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

並び順は総務省の団体コード順で、市が先、町があとに来ます。右端の地域区分は石川県のページに合わせました。県は19市町を能登北部・能登中部・石川中央・南加賀の4つに分けて扱っています。

位置関係をざっくり言うと、能登北部の4市町が半島の先端側、石川中央の6市町が金沢まわり、南加賀の4市町が福井県寄り。能登中部の5市町がその真ん中で、半島の付け根から中ほどを占めます。

表の読みは、総務省が自治体コードとあわせて公表しているかな表記に合わせました。観光サイトや旅行パンフレットではふりがなが省かれることも多いので、正確さが要る場面ではコード表か各市町の公式サイトで確かめるのが確実です。

市町名読み県の地域区分
金沢市かなざわし石川中央
七尾市ななおし能登中部
小松市こまつし南加賀
輪島市わじまし能登北部
珠洲市すずし能登北部
加賀市かがし南加賀
羽咋市はくいし能登中部
かほく市かほくし石川中央
白山市はくさんし石川中央
能美市のみし南加賀
野々市市ののいちし石川中央
川北町かわきたまち南加賀
津幡町つばたまち石川中央
内灘町うちなだまち石川中央
志賀町しかまち能登中部
宝達志水町ほうだつしみずちょう能登中部
中能登町なかのとまち能登中部
穴水町あなみずまち能登北部
能登町のとちょう能登北部

読みで止まりやすいのは、この6つ

禄剛埼灯台(珠洲市)
禄剛埼灯台(珠洲市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

志賀町は「しかまち」。濁りません。能美市は「のみし」で、「のうみ」とは読まない。羽咋市は「はくいし」、珠洲市は「すずし」。この4つは字を見ただけでは読みが決まらないので、初見なら覚えるしかない部分です。

かほく市は、市名そのものがひらがな。漢字は正式名称ではないので、書類に「河北市」と書くと誤りになります。宝達志水町は「ほうだつしみずちょう」。かなにすると10文字で、19市町のなかでいちばん長い読みです。

残りの13は、おおむね字のとおりに読めます。金沢・小松・七尾・加賀・白山・輪島あたりは初見でも外しません。つまずくのは上の6つに集中しているので、そこだけ押さえておけば実用上は困らない。

8つの町のうち、「ちょう」と読むのは2つだけ

町の読みは全国でばらつきますが、石川では6つが「まち」、2つが「ちょう」できれいに分かれています。多数派は「まち」なので、迷ったら「まち」で当たる確率のほうが高い。

ややこしいのは、名前に「能登」が入る2つで語尾が割れているところ。中能登町は「なかのとまち」、能登町は「のとちょう」です。役所に電話をかけるときや、住所を読み上げて伝えるときに、この違いが効いてきます。

書き言葉なら気になりませんが、音で伝える場面では避けて通れない差です。宅配の集荷を電話で頼むとき、タクシーで行き先を告げるとき。「ほうだつしみずちょう」を一息で言えるかどうかで、聞き返される回数が変わります。

穴水の読み方は「あなみず」で、別の角度から書きました。

語尾町名
まち(6町)川北町・津幡町・内灘町・志賀町・中能登町・穴水町
ちょう(2町)宝達志水町・能登町

読みにくい名前は、2000年代の合併でできた

白山比咩神社(白山市)
白山比咩神社(白山市)(写真提供:石川県観光連盟/ほっと石川旅ねっと)

石川県では2004年から2006年にかけて合併が続き、10件の新しい市町が生まれました。読みでつまずく名前は、だいたいこの時期に集中しています。

表をよく見ると、七尾市・志賀町・加賀市・輪島市の4件は、合併しても名前が変わっていません。既存の市や町の名前をそのまま引き継いだためです。読みに迷う名前が新しく増えたのは、残る6件のほう。かほく市・白山市・能美市・宝達志水町・中能登町・能登町、いずれも2004年から2005年にできた名前です。

新しい市町名合併日合併前
かほく市2004年3月1日高松町・七塚町・宇ノ気町
七尾市2004年10月1日七尾市・田鶴浜町・中島町・能登島町
白山市2005年2月1日松任市・美川町・鶴来町など8市町村
能美市2005年2月1日根上町・寺井町・辰口町
宝達志水町2005年3月1日志雄町・押水町
中能登町2005年3月1日鳥屋町・鹿島町・鹿西町
能登町2005年3月1日能都町・柳田村・内浦町
志賀町2005年9月1日志賀町・富来町
加賀市2005年10月1日加賀市・山中町
輪島市2006年2月1日輪島市・門前町

野々市市だけは、合併ではなく町から市になった

宝達志水町は、志雄町と押水町が一緒になってできた町です。合併前のどちらの町名にも「宝達」の2文字は入っていません。中能登町も鳥屋・鹿島・鹿西という3町の名を引き継がず、新しい名前を作りました。字面から読みを推測しにくいのは、こういう成り立ちのためです。

一方、野々市市は合併でできた市ではありません。2011年11月11日に野々市町が市に移行し、石川県で11番目の市になりました。読みは町だったころから「ののいち」のままで、変わっていません。県の合併一覧が「19市町(10市9町)」で止まっているのは、その時点より前の集計だからです。

市町名が読めるようになると、その下の地名も入ってきます。珠洲市の禄剛崎、輪島市の白米千枚田。どちらも初見では止まる名前ですが、どの市の話かが先に分かっていれば、地図の上に置き場所が決まる。市町の区切りを体で覚えるには、道の駅の分布を見るのも早い方法です。

珠洲の読み方は「すず」に、もう少し細かく書きました。

禄剛崎の読み方でも、この話にふれています。

個別に白米千枚田の読み方も書いています。

石川の道の駅は26駅、金沢市にはゼロもあります。


Sightseeing

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