石川県は縦に長い形をしています。金沢が真ん中あたりにあり、北に能登半島、南に加賀。この3つは、それぞれ移動に時間がかかります。
「石川に行く」と決めたあと最初に決めるべきは、何泊するかではなく、どこまで行くかです。そこが決まると日数は自然に決まります。
1泊2日|金沢だけ

金沢市内で完結させてください。兼六園、21世紀美術館、ひがし茶屋街、近江町市場。これで2日は埋まります。
この日程で能登まで行こうとすると、移動だけで一日が終わります。欲張らないほうが満足度は高いです。
2泊3日|金沢+どちらか一方
金沢に2泊して、中日に能登か加賀のどちらかへ日帰りする。あるいは金沢1泊・温泉1泊に分ける。
石川に来る人で一番多いのがこの日程だと思います。ここで能登を選ぶか加賀を選ぶかは、目的で決めてください。
- 海と自然、静かな時間:能登
- 温泉と工芸:加賀
- 冬にカニ:どちらでも食べられますが、宿でしっかり食べるなら加賀
3泊4日|能登に泊まる

能登は日帰りだと、着いて、少し見て、帰ることになります。輪島や珠洲のほうまで行くなら、泊まってください。
能登は移動距離が長く、店と店の間隔も空きます。時間に余裕を持たないと、運転だけの旅になります。
金沢に何泊必要か、という問い
金沢の主要な観光地は密集しているので、市内を見るだけなら1日で回れてしまいます。
ただ、それは「見た」だけです。喫茶店に座る、市場で朝を過ごす、夜の街を歩く。そういう時間を入れるなら2日欲しい。3日あると、観光地から外れた場所に行けます。
移動の目安を持っておく

金沢から加賀温泉郷、金沢から七尾のあたりまでは、それほど遠くありません。問題はそこから先です。
輪島や珠洲は、金沢から車で数時間かかります。地図で見ると近そうに見えるので、ここを見誤ると旅程が崩れます。
決め方
先に「絶対にやりたいこと」を1つか2つ決めて、そこから逆算するのが確実です。カニを食べる、イルカに会う、ろくろを回す。それが決まれば、行く場所も、季節も、泊数も決まります。
全部を回ろうとすると、移動で終わります。石川は、一度で回りきる県ではありません。
季節で必要な日数が変わる
同じ場所でも、季節によって滞在の意味が変わります。
- 冬:カニと温泉が主目的になるので、宿にいる時間が長い。動き回らないぶん日数は少なくて済む
- 春・秋:外を歩ける。同じ日数でも回れる場所が増える
- 夏:暑さと日差しで消耗する。詰め込むと後半がつらい
- 雪の日:移動時間が読めなくなる。予定は減らしておく
東京・大阪からの移動時間も勘定に入れる
北陸新幹線で東京から金沢まで2時間半ほど。大阪や名古屋からは特急を使います。
往復の移動を考えると、1泊2日は実質「金沢で1日半」です。ここを見誤ると、着いた日と帰る日がほぼ移動で終わります。
金曜の夜に入って日曜に帰る、という組み方ができるなら、実質2日使えます。
能登の現状について
能登は2024年の地震以降、復旧が続いている地域です。営業を再開した宿や店もあれば、まだのところもあります。
道路の状況も場所によって違います。行くと決めたら、宿と、行きたい場所の営業状況を事前に確認してください。地図上の距離だけで判断しないほうがいいです。
そのうえで、行けるのなら行く価値はあります。店を開け続けている人たちがいます。
日程を決める順番
組み立ての順番を間違えると、あとで無理が出ます。おすすめの順は次のとおりです。
- 1. やりたいことを1〜2個決める(カニを食べる、イルカに会う、ろくろを回す)
- 2. それができる季節を確認する
- 3. その場所に泊まれる宿を押さえる
- 4. 予約が要る体験を押さえる
- 5. 残った時間を観光で埋める
観光地から決めると、季節も予約も後回しになって、結局やりたかったことができません。
一度で回りきらなくていい
石川は、金沢だけでも、能登だけでも、加賀だけでも旅が成立する県です。
全部を1回で見ようとすると、移動の記憶しか残りません。今回は金沢と加賀、次は能登。そう分けたほうが、それぞれの町の中に入っていけます。
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