羽咋の町はずれに、すり鉢の形をした土のくぼ地があります。唐戸山相撲場。ここで年に一度だけ、四方に篝火を焚いて相撲が行われます。土俵に水はまかない。塩もまかない。行司の「まった」もない。立ち合いはいきなり始まって、いきなり終わります。
2000年続くと伝えられる神事です。観光向けにこしらえたものではないので、案内も最小限。それでも北陸じゅうから力士が集まり、夜通し取組が続きます。
日程と場所
2026年は9月23日(水・秋分の日)。取組は午後7時ごろ、前弓・中弓・奥弓の順に始まって、深夜まで続きます。
日付について補足しておきます。この相撲はもともと、羽咋神社の祭神・磐衝別命(いわつくわけのみこと)の命日である9月25日に行われてきました。それが近年、より多くの人に見てもらうことを目的として秋分の日開催に改められています。「毎年9月25日」と書いてある案内も残っているので、そちらを見て日を間違えないよう気をつけてください。
会場は2つに分かれます。取組が行われるのが南中央町の唐戸山相撲場、相撲祭や任命祭、幣帛授与祭といった神事が行われるのが川原町の羽咋神社です。夜に見に行くだけなら、向かう先は唐戸山のほうになります。
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「水なし、塩なし、まったなし」
大相撲を見慣れていると、まず面食らいます。力士が土俵に上がって、構えて、そのまま取る。仕切り直しがないので、一番が驚くほど早く終わることがあります。
野相撲の古い形をそのまま残しているためです。土俵の四方に焚かれた篝火だけが明かりで、そのなかで二番勝負を競います。勝ち残って結びの一番で大関の位を得た力士には「親方」の称号が贈られ、拝殿で御大詔と白絹の大幣帛、高張提燈が授けられます。ここから角界に進んだ力士もいることから、出世相撲としても知られています。
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見に行くなら
JR羽咋駅から徒歩15分。臨時駐車場が用意されます。夜の神事なので、上に羽織るものを一枚持っていったほうがいいです。すり鉢状の斜面がそのまま観客席になっていて、下の土俵を見下ろす形になります。
先に言っておくと、花火は上がりません。明かりは篝火だけで、そこが見どころでもあります。屋台の出店や当日の交通規制については公表された案内が見当たらないので、あてにして出かけないほうが無難です。気になる場合は唐戸山相撲協会(羽咋市商工観光課内・0767-22-1118)で確認できます。
羽咋は千里浜なぎさドライブウェイと氣多大社の町でもあります。昼は海沿いを走って、夜に相撲を見る。そういう一日の組み方ができます。
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相撲の前後に羽咋で回れる場所は、羽咋市の観光にまとめています。
まとめ
平成27年に石川県の無形民俗文化財に指定されています。観光イベントではなく、いまも続いている神事です。写真を撮るより、篝火の音と土の匂いのなかで一番を見届けるほうが、たぶん記憶に残ります。
名称:唐戸山神事相撲 住所:石川県羽咋市南中央町 唐戸山相撲場 開催:2026年9月23日(水・秋分の日)午後7時ごろ〜 神事:羽咋神社(羽咋市川原町) アクセス:JR羽咋駅から徒歩15分 駐車場:臨時駐車場あり 料金:観覧無料 問い合わせ:唐戸山相撲協会(羽咋市商工観光課内)0767-22-1118
出典:羽咋市「羽咋神社・唐戸山神事相撲」/羽咋市「唐戸山神事相撲」(文化財)/ほっと石川旅ねっと
Sightseeing
この記事に出てくる観光スポット
本文で触れた場所です。開いている時間や料金は、それぞれのページにまとめてあります。
