金沢で市場といえば近江町。それは間違いないのですが、地元の人が「安くて量がある魚を食べたい」というときに名前を挙げるのは、もうひとつの市場です。金沢市西念にある金沢市中央卸売市場、通称「中央市場」。
観光ガイドにはあまり載りません。そのぶん、値段も客層もふだん着のままです。近江町から車で10分ほどのこの場所に、市場で働く人が毎日食べている食堂が並んでいます。地元の個人店を取材して回っている石川まんでいいところ編集部が、中央市場の食べ方をまとめました。
まず知っておきたい、場内と場外の違い
中央市場は、大きく2つに分かれています。ひとつは競りが行われる卸売の場内。もうひとつが、その周りに広がる関連棟や商店街です。
場内は基本的に業者のための場所で、一般のお客さんへの小売はしていません。見学したい場合は市場事務局(076-220-2711)へ連絡して日時を相談する形になります。競りは早朝なので、思いつきで行って覗ける類のものではありません。
いっぽう場外、つまり中央市場通り商店街の側は、誰でも普通に入れます。鮮魚店や青果店、パン屋や豆腐屋に混じって、食堂が10軒以上。ここが目当ての場所です。
海鮮で選ぶなら

魚がし食堂 中央市場店
市場の食堂といえばまずここ、という一軒です。海鮮丼はもちろん、煮魚定食など、その日の魚が素直に出てきます。営業は11:00〜14:30(L.O.14:00)と17:00〜21:00(L.O.20:30)で、定休日なし。昼だけでなく夜も開いているのが強みです。
廻る寿司ぽん太
市場の回転寿司。10:00〜14:00(L.O.13:30)と17:00〜21:00(L.O.20:30)で、水曜が定休(祝日は営業)。ランチタイムにあら汁が無料で付くのが市場らしいところです。朝10時から寿司が食べられる店は、金沢でもそう多くありません。
辻屋商店食堂
アジフライ定食やブリ料理、冬はカキフライ。魚屋がそのまま食堂をやっている系統の味です。11:00〜15:00(L.O.14:30)と17:30〜22:00(L.O.21:00)、日曜と土曜の夜は休みます。
魚以外もそろっています

- 金沢肉食堂10&10: 看板はステーキ丼。平日11:00〜14:30/17:00〜21:00、土日祝は11:00〜15:00の通し。定休日なし
- 金沢牛たん食堂10&10: 牛たんと能登牛の赤身丼。木曜定休
- 金澤濃厚中華そば神仙: 濃厚な豚骨系。平日11:00〜15:00/17:30〜23:00で、市場エリアではいちばん遅くまで開いています
- 亀次郎: 火〜土は朝8:00から15:00まで。市場で働く人の朝ごはん時間に合わせた店です。月曜定休
このほか商店街には、漁師寿司食堂どど〜んと日本海、食事処 宮、喫茶グーグー、日韓料理シジャンなど、飲食だけで14軒ほどが並びます。弁当と総菜の「凪」で買って帰る手もあります。
何時に行くのが正解か
市場の朝は早く、卸売のピークは3時から9時ごろ。ただし食堂の多くは11時開店なので、観光で行くなら普通に昼で構いません。
狙い目は2つあります。ひとつは朝8時台。亀次郎のように朝から開けている店なら、市場が動いている空気ごと味わえます。もうひとつは夜。魚がし食堂、辻屋商店食堂、神仙あたりは夜も営業していて、近江町がほぼ閉まる時間帯に市場の魚が食べられます。
行き方と駐車
金沢駅から西へ約2km、車なら10分ほど。近江町市場からも10分程度です。バスなら金沢駅西口から中央市場方面の路線が使えます。駐車は各店の前が基本なので、混む時間はぐるっと回る覚悟を。
近江町とどう使い分ける?

近江町は観光の楽しさが全部そろった場所です。食べ歩き、海鮮丼、土産、活気。旅の1日目に行くならこちらで正解です。
中央市場は、そこから観光の要素を引き算した場所と言えます。串や食べ歩きはほとんどありません。代わりに、定食と丼と、地元の値段があります。2泊3日で来ていて「昨日は近江町で贅沢したから今日は普通に食べたい」という日に、ちょうどはまります。
まとめ
中央市場は、金沢の食を支えている裏方の場所です。観光地の顔をしていないぶん、値段も量も地元の基準で回っています。近江町で金沢の華やかさを味わったら、もう一日ぶんだけ、こちらの市場も覗いてみてください。
- 金沢市中央卸売市場事務局/金沢市公式ホームページ(見学の申込・所在地)
- ほっと石川旅ねっと ブログ「金沢中央市場食堂で味わう絶品グルメ7選」(石川県観光連盟)
- 金沢中央市場通り商店街 公式サイト 店舗一覧
Sightseeing
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本文で触れた場所です。開いている時間や料金は、それぞれのページにまとめてあります。
