金沢の台地、小立野。金沢大学へと続く通り沿いのこの町に、開店からお昼過ぎまでの数時間で棚が空になってしまうパン屋さんがあります。「ぱんや mugico(むぎこ)」は、京都の名店で修業した女性職人が営む小さなお店。天然酵母と国産小麦で焼き上げるパンが、地元の人たちの毎日にすっかり溶け込んでいます。

入り口を入るとすぐに広い販売台があり、その奥が工房。焼きたてのパンが次々と運ばれてくる様子を眺めながら選べるのも、このお店ならではの楽しみです。派手さはないけれど、通うほどに好きになる。そんな言葉が似合うパン屋さんです。

天然酵母と国産小麦、1日約40種の手作りパン

mugicoの棚には、惣菜パン、菓子パン、ハード系、食パンまで、1日約40種類ものパンが並びます。それぞれのパンに合わせて天然酵母や国産小麦を使い分け、なるべく余計なものを使わずに素材の味を活かすのがこのお店の流儀。もっちりとした生地の食感に、ファンになる人が後を絶ちません。

うれしいのはその価格です。あんクリームチーズが260円、クリームパンが250円、シナモンロールが300円と、手作りの天然酵母パンとしては手に取りやすい価格。「たくさん買っても思ったより安かった」という声が多いのも頷けます。卵を使わないパンも用意されていて、小さなお子さんやアレルギーのある方にも選びやすいお店です。

1日2回焼き上がる、名物のクリームパン

看板商品は、バニラが香る自家製カスタードをぎっしり包んだクリームパン。薄めのふわふわ生地にクリームがたっぷり入って250円という、なんとも良心的な一品です。人気ゆえに、開店直後と12時の1日2回に分けて焼き上げられるので、タイミングが合えば焼きたてに出会えます。

ただし、このお店のパンは売り切れるのが早いことでも知られています。午後には棚がさみしくなっていることも珍しくないので、お目当てがあるなら午前中の訪問がおすすめです。少し早起きして焼きたてを買いに行く。それだけで一日がちょっと良いものになります。

小立野エリアの散策と合わせて

お店があるのは小立野4丁目の交差点近く。話題の石川県立図書館からもほど近く、図書館帰りに立ち寄るのにちょうどいい場所です。店舗右側に2台分の駐車スペースがあるので、車での訪問も安心。鉄道の駅からは離れたエリアなので、金沢中心部からはバスか車が現実的です。

営業時間は9時から17時、定休日は月・水・金曜です(2026年8月に火・水曜から変更されました)。営業時間は時期によって変わることがあるようなので、遠方から訪ねる際はInstagramで最新情報をご確認ください。売り切れ次第閉店となる日もあるため、その点でも早めの時間帯が安心です。

編集部より

取材を通じて印象的だったのは、地元の方の暮らしにこのお店が根付いている様子でした。特別な日のためのパンではなく、毎日の食卓のためのパンを、丁寧に、手の届く価格で焼き続ける。小立野を訪れる機会があれば、ぜひ午前中に足を運んでみてください。

店舗名:ぱんや mugico(むぎこ)
住所:石川県金沢市小立野4-1-2
価格帯:〜1000円
最寄駅:北陸鉄道石川線・野町駅(徒歩約42分のためバス・車推奨)
営業時間:9:00〜17:00(変更の場合あり・売り切れ次第終了)
定休日:月曜・水曜・金曜(2026年8月〜)
Instagram:@panya_mugico
Things to Do

この店の近くで、遊ぶ

ごはんの前後に、ちょうど時間が使える体験です。