石川は工芸の県です。九谷焼、輪島塗、山中塗。ふるさと納税の返礼品にも器がたくさん並びます。
ただ、探しはじめると戸惑います。同じ「九谷焼」が4つの市町から出ていて、それぞれ顔ぶれが違うからです。どこで何が選べるのかを整理しました。
石川の器は、大きく3つ
| 名前 | 何でできているか | 産地 |
|---|---|---|
| 九谷焼 | 磁器(焼き物)。色絵が特徴 | 小松・能美・加賀・金沢 |
| 輪島塗 | 漆器。下地を厚く重ねる | 輪島市 |
| 山中塗 | 漆器。木を挽いた木地が身上 | 加賀市(山中温泉) |
焼き物か漆器か、というのがまず大きな分かれ目です。漆器のなかでも、輪島塗は丈夫さ、山中塗は木地の挽きものと得意なところが違います。
九谷焼は4つの市町から出ている。中身はかなり違う
ここがいちばん迷うところです。同じ九谷焼でも、市町によって並ぶものの性格が分かれています。
小松市 — 遊びのあるもの、体験もある
小松市には、箸置きの姫皿コレクション、縁起物のおちょこ、RODYをかたどった置物などが並びます。ろくろ体験のチケットもあり、器そのものではなく「つくる時間」を選べます。
能美市 — 作家名で選べる日用の器
能美市は、4号皿の5枚セット、盛皿、茶こし付きのポット急須、マグカップ、飯碗と毎日使うかたちのものが中心です。商品名に作家の名前が入っているものが多く、誰がつくったかで選べます。
毎年5月に九谷茶碗まつりが開かれるのも能美市です。
加賀市 — 贈り物向けの「加賀九谷焼」
加賀市には山本長左さんの作が並びます。平皿の2枚組、菊型の楕円鉢、カップソーサー。高島屋の選定品として出ているものが多く、贈り物にするならここという顔ぶれです。
金沢市 — 酒器と、招き猫
金沢市は酒グラス、小皿揃え、花詰の招き猫(赤・青)など。土産物に近い性格のものが多く、はじめての一点として手に取りやすい並びです。
輪島塗は「使う漆器」として出ている
輪島市の返礼品には、蒔絵の煮物椀のように食卓で毎日使えるものが並びます。飾って眺めるための工芸品ばかりではありません。
七尾市にも、花嫁のれんにちなんだ輪島塗の箸があります。商品名に「復興支援」と付いたものが多いのは、地震のあとに生産を再開した工房のものが並んでいるためです。
山中塗は、箸から入るのがちょうどいい
加賀市の山中塗では、伝統工芸士がつくる八角箸が色違いで並んでいます。赤・黒・茶・緑・焦げ茶。すべり止め付きで、化粧箱に入って23cm。
椀や重箱から入ると値も張りますが、箸なら日常に落としこみやすい。山中塗がどういうものかを知る入口としても手ごろです。
選ぶ前に見ておくこと
- 日常づかいか、贈り物か。毎日使うなら能美市の器、贈るなら加賀市の高島屋選定品と、性格が分かれます
- サイズ。「4号」「6.5号」は直径のこと。1号は約3cmなので、4号なら約12cm
- 手入れ。漆器は食洗機と電子レンジに向きません。九谷焼も金彩のものは電子レンジ不可
- セットか単品か。「5枚組」「2枚組」と書かれているものがあります
- 作り手。作家名が入っているものは、同じ図柄でも一点ずつ違います
- 楽天ふるさと納税 各自治体ページ(返礼品の顔ぶれの確認:2026年8月21日)
- 石川県「伝統的工芸品」
- 総務省「ふるさと納税の指定基準等について」
