漆器の産地はいくつもありますが、山中は「木地の山中」と言われます。塗りや蒔絵の前の、木を挽いて形をつくる工程が突出している。轆轤(ろくろ)で回しながら刃物を当てて、椀の内側と外側を削り出していく仕事です。
この体験がいいのは、いきなり自分で挽かせないところ。まず職人が実際に木地を挽いている現場を見せてくれます。刃が当たると木の帯が途切れずに流れ出てくる。その速さと静かさを見てから自分の番になるので、うまくいかない理由が体でわかります。
90分の中身
全体90分のうち、体験時間が約80分。作業着もゴーグルも無料で貸してくれるので、手ぶらで行けます。料金5,210円には工房案内・体験料・材料費・用具貸出料・飲み物代・システム料・消費税まで入っていて、追加はありません。
最後にカフェドリンクがつきます。削りかすだらけになった手を洗って、自分が挽いたものを眺めながら一杯、という流れです。
山中温泉に泊まる日に
山中温泉は加賀温泉郷のひとつで、鶴仙渓の遊歩道とこおろぎ橋が有名です。午前に渓谷を歩いて、午後にろくろを回して、夜は温泉。そういう一日の組み方ができます。
同じ山中温泉には、漆と金粉で箸に絵付けをする体験もあります。ろくろが「削る」なら、あちらは「描く」ほう。
催行:工房静寛 住所:石川県加賀市山中温泉上原町ワ531 所要時間:90分(体験約80分) 料金:5,210円(税込) 含まれるもの:工房案内・ろくろ体験料・材料費・用具貸出料・飲物代・システム料・消費税 貸出:作業着・ゴーグルなど無料
朝いちばんの回に間に合う距離の宿です。
